2010年01月25日

新たな文化財の取り組み

今日のお昼にワイドショーにて、新たな文化財の取り組みとして、災害などに備えて、
「文化財のクローン化」ということで、紹介していましたが、要は印刷技術の紹介でした。その技術は、
PCに取り込んだ図柄を実物大で平面的に印刷するのではなく、
立体的にインクを厚く溜めることができると言うものでした。
ただし、金は真似することができないので、職人さんにより本当の金箔を押してもらい、
その上に更に印刷して、古く見せ掛けるということでした。
 本当に描いているものではなく、印刷で充分に鑑賞できるという時代を反映しているので、
よいのでしょうが、文化の思想や、精神、技術、などの感覚を守り継承していくべきものの
レベルがまた一つ退化していったのでした。
   
タグ :文化財


Posted by 清水表装店 at 23:08Comments(0)雑記録

2010年01月18日

金屏風

  今日、父とテレビを見ていて、驚いた事がありました。

 それは、某与党政権の某幹事長による、某組織に対し「やれるもんならやってみろ!」
会見の時に背景にあった金屏風です。

 あれが、本当の純金の金屏風です。

 輝き方が普通にテレビに出てくる金屏風とはまったく違います。
あんなに光り輝いている金屏風は今まで生きてきて、色々な記者会見などテレビで見ていても、
初めてです。

 金屏風にそんなに違いがあるのかと思う方もいるでしょうが、
単純に金屏風には金箔を押して金色にしていきます。
 金箔にはランクがあり、純金箔には、赤箔と青箔との二種類あります。
その他になると洋金という種類の箔になったり、さらにランクが落ちていって、
皆さんが目にすることが多かった折り紙などの金色をしている紙でも金屏風です。

会場主は秘蔵の特別な金屏風を出してきたなーって感じました。
  


Posted by 清水表装店 at 23:24Comments(0)雑記録

2010年01月16日

知識な豆知識1 名前の呼び方

みなさん、私たちの職業は、他の職業と比べて、幾つも呼び方があるのを知ってますか?

 経師屋、表装店、表具屋、表具師、〇〇堂、後は文化財を扱う装潢師など、
仕事内容はみんな同じなんです。

最近では、TVなどで勝手に、職業名が増え、襖屋、屏風師などと呼ばれています。

ちなみにみなさん、読めますか?

経師屋(きょうじや)・・・そう、必殺シリーズにでてきた、松岡さんが演じた職業です。
              実際は「絵描き」だけど、言葉の響きがよいので、
              無理矢理、つけたのでしょう
              歴史的には一番古い呼び方になります

〇〇堂(お店の名前)堂・・・江戸時代後期には使っていたようです。一般的には、自分が修行した先の
                 お店の一字をもらい自分のお店の名前にします。いわゆる「暖簾分け」です
                 静岡にも二系統あり、徳川慶喜公が駿府に隠棲するときについてきた系統
                 とそれ以前から駿府にいた系統があります。

表装店(ひょうそうてん)・・・違いはまったくありませんが、表装店は全般、表具屋と言うと表具(掛軸)
表具屋(ひょうぐや)     がメインの仕事という感じ?って感じです。どちらでも良い通称です。
                 Telなどでは、「表具屋の清水です」といってます。

装潢師(そうこうし)・・・文化財を扱う事ができる資格として新しく古めかしい名前をつけた呼び方です。
              実際の仕事はなんら変わりませんが、連盟に所属する事自体、
              普通の業者はなれません。 なることが出来たこと自体がとても凄い事です。
              ちなみに装潢とは飛鳥、奈良時代位では、紙を染める仕事のことを言いました。
              あと、¥も違います

表具師(ひょうぐし)・・・まあ、表具(=掛軸)をメインに仕事をすると言う看板です。
              経師屋は江戸などの関東よび、表具師は京都など関西よびって感じです。

他にも、表具屋さんのする仕事の一部分をとって名前を読んだりすることもあります。  

そのへんはまた今度にします。  では ><¥  


Posted by 清水表装店 at 22:27Comments(0)知識な豆知識

2010年01月10日

はじめまして。

 はじめまして、清水表装店です。

静岡市葵区呉服町で三代続く表装店です。
掛軸、屏風、衝立、和額等の仕立て、修理
襖、障子の張替えの注文も承っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

機械を使わず全部、手作業でその場で仕事をしています。


これは刺繍のタペストリーです。
この後、上下に木製のフチをつけて完成します。
刺繍はお客様が刺したものです。
木製のフチは特定の家具やでのみ扱っております。

私達の仕事はこの刺繍の細かい目を裏側から、縦横、斜めから出来得る限りそろえて
木製のフチを付けることができるようにする仕事です。

日本の伝統技術を使い、掛軸のようにつくる事もできます。
  


Posted by 清水表装店 at 16:45Comments(0)はじめまして