2017年05月13日
野立て傘の修理
先日、知人に頼まれ野立て傘の修理をすることになりました。なんでも風で煽られて倒れてぶつかり裂けてしまったそうです。持ち主は知人の長年の友達で九州の人でしたが、記念の品なのでどうしても直したいと製造販売元へ修理の依頼を出したところ、応急処置ではなく張り直すことになると言う事でした。実際は応急処置もできるのでしょうが、ブランド品なのでキレイに見せる為には譲れないことなんでしょう。 ただ、この理由とは別の問題もあると私は思いました。それは、最近の依頼主にあります。修理ですから以前と同じ様には直りません。同じ様にキレイに直したいなら修理代をしっかり出すしかありません。お金を出すのも嫌で新品の様に直せ。というのは、人に物を頼む資格はありません。 実際に300年続く老舗のお店が他所の商品の修理を頼まれて無料で直したのに、変な風に直したと騒いでケンカになり、無料で直したお店がお金を支払う結末になったそうです。それ以来、他所の物は一切修理を受け付けなくなったそうです。
確かに昔と違い、職人の技術は落ちていますが壊す為に修理する職人はいません。現状で最善と思う仕事をします。
この辺のことを理解してくれると大変ありがたいです。
因みに今回の依頼主は前述の困った依頼主ではないですよ。応急ということをよく理解してもらましたよ。
さて、私が直した野立て傘ですが、直径2Mくらいあり、その半径の60cm位、傘の骨に従って縦に裂けていました。皆さんも承知のように傘は均等に布を引っ張って開く物です。その力が掛かる所が裂けていたので、非常に難しいものでした。修理後に持ち主に確認してもらった所、初見ではわからなかったそうです。
良かったです。
以下に写真を載せます。
一枚目 全体に見た裂け方

裂けた部分

特殊加工して貼り合わせた赤い和紙を貼った部分

本来は傘油を使うが時期もある為代用品で撥水加工をしました。和紙に浸み込んだ分色合いが濃くなりました。

修理した全体です。見ての通り逆行で違いが分かるように写真を撮りました。実際の目視とは色味が変わります。

傘の内側部分です。真ん中の骨が裂けたところですが、わかりますか?

以上の様な感じで修理しました。
くどい様ですが、何分、本業ではなく、困って悩んでいた長年の知人に頼まれたので修理しましたが、先方にも応急処置であり破けた傘が張れていれば良しとして納得してから仕事をしました。
気になる金額ですが、特殊加工の為の材料も家にあったので知人価格で国産ブランド品の10分の1以下で直しました。
確かに昔と違い、職人の技術は落ちていますが壊す為に修理する職人はいません。現状で最善と思う仕事をします。
この辺のことを理解してくれると大変ありがたいです。
因みに今回の依頼主は前述の困った依頼主ではないですよ。応急ということをよく理解してもらましたよ。
さて、私が直した野立て傘ですが、直径2Mくらいあり、その半径の60cm位、傘の骨に従って縦に裂けていました。皆さんも承知のように傘は均等に布を引っ張って開く物です。その力が掛かる所が裂けていたので、非常に難しいものでした。修理後に持ち主に確認してもらった所、初見ではわからなかったそうです。
良かったです。
以下に写真を載せます。
一枚目 全体に見た裂け方

裂けた部分

特殊加工して貼り合わせた赤い和紙を貼った部分

本来は傘油を使うが時期もある為代用品で撥水加工をしました。和紙に浸み込んだ分色合いが濃くなりました。

修理した全体です。見ての通り逆行で違いが分かるように写真を撮りました。実際の目視とは色味が変わります。

傘の内側部分です。真ん中の骨が裂けたところですが、わかりますか?

以上の様な感じで修理しました。
くどい様ですが、何分、本業ではなく、困って悩んでいた長年の知人に頼まれたので修理しましたが、先方にも応急処置であり破けた傘が張れていれば良しとして納得してから仕事をしました。
気になる金額ですが、特殊加工の為の材料も家にあったので知人価格で国産ブランド品の10分の1以下で直しました。
Posted by 清水表装店 at 11:55│Comments(0)