2010年01月16日

知識な豆知識1 名前の呼び方

みなさん、私たちの職業は、他の職業と比べて、幾つも呼び方があるのを知ってますか?

 経師屋、表装店、表具屋、表具師、〇〇堂、後は文化財を扱う装潢師など、
仕事内容はみんな同じなんです。

最近では、TVなどで勝手に、職業名が増え、襖屋、屏風師などと呼ばれています。

ちなみにみなさん、読めますか?

経師屋(きょうじや)・・・そう、必殺シリーズにでてきた、松岡さんが演じた職業です。
              実際は「絵描き」だけど、言葉の響きがよいので、
              無理矢理、つけたのでしょう
              歴史的には一番古い呼び方になります

〇〇堂(お店の名前)堂・・・江戸時代後期には使っていたようです。一般的には、自分が修行した先の
                 お店の一字をもらい自分のお店の名前にします。いわゆる「暖簾分け」です
                 静岡にも二系統あり、徳川慶喜公が駿府に隠棲するときについてきた系統
                 とそれ以前から駿府にいた系統があります。

表装店(ひょうそうてん)・・・違いはまったくありませんが、表装店は全般、表具屋と言うと表具(掛軸)
表具屋(ひょうぐや)     がメインの仕事という感じ?って感じです。どちらでも良い通称です。
                 Telなどでは、「表具屋の清水です」といってます。

装潢師(そうこうし)・・・文化財を扱う事ができる資格として新しく古めかしい名前をつけた呼び方です。
              実際の仕事はなんら変わりませんが、連盟に所属する事自体、
              普通の業者はなれません。 なることが出来たこと自体がとても凄い事です。
              ちなみに装潢とは飛鳥、奈良時代位では、紙を染める仕事のことを言いました。
              あと、¥も違います

表具師(ひょうぐし)・・・まあ、表具(=掛軸)をメインに仕事をすると言う看板です。
              経師屋は江戸などの関東よび、表具師は京都など関西よびって感じです。

他にも、表具屋さんのする仕事の一部分をとって名前を読んだりすることもあります。  

そのへんはまた今度にします。  では ><¥  


Posted by 清水表装店 at 22:27Comments(0)知識な豆知識